事業紹介


起業のきっかけは、在日ムスリムママの姿

会社を設立するきっかけとなったのは、2014年11月に開催された、日本初のハラル展示会「JAPAN HALAL EXPO 2014」でした。

そこはB to Bの商談会。通常ならメーカーさんとバイヤーさんとの商談の場です。

ですがそこで私が見たのは、小さな赤ちゃんを抱いて、ベビーカーを押しながら、わざわざ日本製ハラルフードを買いに来ている、ヒジャブを付けた在日ムスリムのお母さん達の姿でした。

それまで私の周りにはイスラム教徒の知人は一人もおらず、「ハラール」という言葉も初めて聞くし、恥ずかしながらムスリムの皆さんが豚肉とアルコール、それに由来するものが食べられないということも、きちんと分かってはいませんでした。そんな私にとって、ムスリムママの皆さんの姿は本当に衝撃的でした。

私はイスラムのことは分かりませんが、彼女たちと同じく子供を育てる母親の一人でした。「もし私が彼女たちの立場だったら・・・ただでさえ慣れない異国での子育てに加え、ハラル商品がまだまだ少ない日本では、もしかしたら日々の買い物にも不便を感じているのではないだろうか・・・」

と、そんな風に想像したら、何か自分にしてあげられることはないだろうかと思うようになりました。

その後、ムスリムの皆さんとお話ししたり、ハラルについて調べるうちに、在日ムスリムの方たちだけでなく、旅行で日本に来るムスリムの皆さんも大変不便な思いをしていると知りました。「表示が日本語のみで何が入っているか分からないから、安心して食べられない」「日本に来てもインドカレー屋さんに行ったり、自国からカップ麺を持ってきてホテルで食べている」といったエピソードは、よく聞く話です。

「旅行といえば、現地の料理を食べることは大きな楽しみの一つ。それなのにムスリム旅行者の皆さんは、せっかく日本に来てくれたのに、和食や日本の料理を楽しめていないのではないだろうか?」

と、またもやお節介にも思った私は、日本人の立場から「ハラル(HALAL)」への理解を広め、ムスリムの皆さんが安心して日本で美味しいものが食べられる環境を作りたい、そして食を通じて日本をもっと好きになってもらいたいと思うに至りました。

 

「Everywhere Halal Food」の実現を目指して

急増する海外からのインバウンド需要への取り組みは重要な課題であると同時に、新たなビジネスチャンスを生む機会となります。

また人口減少社会に突入し労働力不足が叫ばれる今、海外からの優秀な人材が日本に定住し働きつづけられる環境を整えることも必要です。

私はムスリムの皆さんが、日本のどこに行っても安心して食べられるものがある状態「Everywhere Halal Food」が実現したならば、日本は真にホスピタリティあふれる開かれた国に近づけると考えています。

食べることは、生きることに直結する大変重要な要素です。また単に栄養を取るということではなく、食べることは喜びや楽しみにつながり、食を通じて異文化に触れられるなど、人生を豊かにしてくれるものです。

日本全国の飲食店・ホテルだけでなく、草の根の個人レベルでもムスリムに対する理解が広がることは、ムスリムだけでなく私たち日本人にとっても、新たな友人を得る素晴らしい機会になるでしょう。

株式会社伝はムスリム対応に共に取り組んでくださる皆様のサポートを通じて、「Everywhere Halal Food」の実現を目指して参ります

 

 

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