1週間ほど前になってしまいますが、モスクに相談に行った翌日、自宅キッチンで初めてハラル料理の調理を決行しました!
作ったのは、チキンとかぼちゃのグラタンと野菜サラダ。
・・・気づきました?ごく普通の夕食なんです。
ハラルと聞くと、よく知らない人は「何かものすごく特別な料理が出てくるのでは」と思いがちですが、それは誤解です。
普段私たちが食べている料理も、材料をきちんと選び、調理器具や調理する環境を整えれば、ムスリム対応が可能なのです。
ではまず材料の紹介から。
<グラタンの材料>
・ハラル認証チキン 250g
・かぼちゃ 1/4カット
・しめじ 1株
・玉ねぎ 1/2玉
・牛乳 300ml
・グラタン用チーズ 適量
・オリーブオイル 大さじ1
<今回のポイント>
グラタンを作るとき、普段ならホワイトソースを使用するのですが、ラベルを確認したところ、「チキンエキス」などが入っていたのでNGでした。そこで今回は、市販のソースを一切使わずに、素材の味を活かした作り方をしています。
<作り方>
1.チキンは一口大にカット。
※これがものすごく難関でした・・・なぜなら2㎏の肉の塊になっていて、全部解凍するわけにもいかず、一部流水で半解凍して切るはめに。モモ肉1枚ごとに冷凍して販売してほしい!!
2.かぼちゃは電子レンジで3-4分温めて、柔らかくしてから実をほぐす。玉ねぎはくし切り、しめじは石づきを切ってほぐしておく。
※ここで、ボールは新品を買っていたけど、調理用スプーンがないことが発覚。急遽使い捨てのプラスティックスプーンを投入!難を逃れました。
3.フライパンにオリーブオイルを温め、鶏肉を皮目から焼く。表面に火が通ったら、しめじと玉ねぎを投入し更に炒めて、塩を少しふる。
※ちなみに今回使ったオリーブオイルはこちら。植物性の油で、乳化剤が入っていないものならば、普通のサラダ油でもOKです。
4.全体的に火が通ったら、牛乳とかぼちゃを入れて、中火でかき混ぜながら煮る。全体がかぼちゃの色になり、とろっとしてきたら火を止める。
※今回は使っていませんが、マカロニを入れると、ボリュームが出て美味しいのかなと思います。
※牛乳も生乳100%のものを使用。乳製品については、乳化剤が入っていなければOKと、モスクで伺いました。
5.耐熱皿に4を移し、溶けるチーズをかけてトースターで1000W 10分焼いて出来上がり!
※ところがこの段階になって、未使用の耐熱皿がないことが発覚!!最後までムスリムフレンドリーを徹底することが出来ませんでした。。。残念。
<感想>
初回ということもあり、うっかりハラームなもの(許されないもの)に触れないように緊張の連続でした。。。
例えば、お鍋を洗うときに新しいスポンジで洗ったのですが、いざ拭こうとしたときに、ふきんが普通のものしかない!となり、慌ててキッチンペーパーで難を逃れたり。
でも、使い捨て用品で代用するなど、ちょっとした工夫ひとつで乗り越えられることもあるんだと分かり、勉強になりました。
もう1つは、調理の工夫次第で、加工食品に頼らなくても料理が作れるんだという主婦目線の発見。余計な添加物は出来れば避けられると嬉しいですよね。
ちなみにこの料理、作るのに30分くらいしかかかってないです。
私は会社に勤めていた時、帰宅したら既に18時過ぎていて、子供の宿題やら寝る時間やらを考えると夕食を30分以内でささっと作らねばならなかったのですが、そんな忙しいママでもこの料理は作れるってことです。
忙しいと、ついつい便利な加工食品や加工調味料に頼ってしまいがちですが、特に子供が小さいうちは味覚を育てるためにも、素材の味を活かした料理を心掛けたいもの。
「時短だけど身体にいい」 そんなママに嬉しい調理方法を、ハラルレシピの研究をしながら考えていきたいなと思います。